”1+1は1”(1たす1は1)
トヨタ自動車の話題は読んでいただけましたか?
ほぼ同時に銀行再編の話題があった週でした。その中でもおどろいたのが”M信託”と”T信託”の合併話です。
”特におどろくことでもないですって?”たしかにこの1年各種の銀行の合併話がありましたし、拓銀とT信託の方がおどろくことかもしれません。
ただ、私が今までの合併話と違うと考えるところは同じ信託銀行同士というところです。
今までにあった銀行合併や提携というと、都市銀行と信託銀行や得意とする地方が異なる銀行、外為に強いという特色のある銀行など、業務種類的には増加するような合併やある程度の店舗統合はあるにしてもあまりかち合うことのない地域同士等のケースだったので、合併により多少の人員調整はあったにしてもそんなにたくさんの人員が不要になるということはありませんでした。しかし今回は同じ信託銀行同士になりますので基本的に同じ業務をやっていたこtになります。ということはたとえば資産の運用を行うにしても別々に2つの銀行でやっていたために2人の人間が必要であった業務が半分いらなくなるわけです。以前のようなそういう組み合わせでなければ1+1が1.5ぐらいになったりした訳ですが今回は1+1が1になります。1つの銀行分の人員がまったくいらなくなるわけです。
どうしてそれを問題視するかですが・・・
従業員のモラールの話題を以前の文書で書いたことがあります。リストラの話がでたりした場合の従業員のとる行動ですが、はっきりいって動揺ばかりしていて大半の人はそれどころではないでしょう。みなさんそんなことはないと思うでしょうね、でもそんなものです。優秀な方がそろっている会社であればあるほど顕著にでてくるとおもいます。現に私はY一の倒産の時にはY一証券経済研究所というところにおりましたが、とても想像できないような生ける屍の状態の毎日を過ごしてました。昨日まで一生懸命仕事をしていた人が、朝は出勤してくるもののやることもないので新聞をみて、バカな話をして、パソコンのゲームをして、昼をたべてまたゲームをして、面接に行って1日をすごしていました。
まあ、なんていうか本当にゾンビみたいな状態にみえました。再就職先にしても隣の人がライバルということになりますので、自分がどこにいっているかとか、どんな探し方をしているとか会話はありませんでした。最後の最後に”まだ彼は決まっていなかったんだ”とかわかるぐらいでした。信じられるでしょうか?
合併の話があったような銀行も同様ではないでしょうか?今回の合併の財務内容からいくと資産規模はM信託の方が多いのですが内容が悪いのでT信託が存続会社となるようです。そうなるとポストの配分はどうなるのでしょうか?
もう2年ほどすればXX課長とかいう役職につくはずだった方がそのポストがなくなる可能性は大ですよね。そうなるとどうなるでしょうか。私が想像するには社内にゾンビがあふれだすような気がします。(当然両方の銀行ともです)
”能力主義だからがんばるはず”というのは理想論だとかんがえますね、私は。そんな不安定な状況下では真に実力のある人のうち半分は別の会社にでていくでしょうね。そうなると残っているのは・・・。会社から出す給料を少ない変わりに会社にもたらす利益も・・・・。
だから、経営者は従業員に安心して働ける職場を提供してほしいと切に願っているわけです。
じゃあ、今回のような場合はどうすればよいですかって?
それは・・・同じ合併なら中途半端な合併でなく、子会社にするとか、部署単位での吸収とか、丸呑みとか立場を明確にしてそれぞれの従業員がそれぞれの立場がはっきりわかる形での合併がよいかと思います。それよりも完全につぶしてしまってから対応する方が絶対よいはずなのですが・・・。だってまだましな銀行の方までまきこんで質を落とすことになってしまいますから。
ゾンビなんて出るわけないですって・・・。そんなこといってるうちに、ほら、早期退職を募ったら予想以上に出たらしいですねN興では。
さて、私も混乱しているゾンビ銀行では優秀な人材も外に出て、よいリターンものぞめないので資金のシフトをしてきましょうか・・・それでは!