<イオンとシャープの関係

イオンとシャープでトラブルが生じている。特許権を侵害しているメーカーの液晶ディスプレイを
イオンが販売しているためだ。
イオングループでは、これに腹を立て当該シャープ製品の販売を中止した。しかしこれには問題が
ある。以前ならばともかくイオンはこの対応をやめた方がよい。それはなぜか。

第一に責任問題である。今回の問題の場合、シャープは責任があると考えるのは気の毒である。
正当な権利に基づいて権利を主張したものに対して、イオンのような対応をとられたのであれば
消費者の目はシャープに同情する。販売を中止したイオンに対する非難に繋がることが予想される。

さらに大きな点は、当該商品の種類とそれにおけるシャープの地位である。
いわずもがなシャープはこの業界ではトップブランドである。
これが肉であるとかパンであるとかいうことであれば、消費者は他のメーカーの商品を代替的に
購入することで完結し、イオンの売上には影響しない。

しかし、今回の商品はそのような性質のものではない。商品の内容を吟味してメーカーを決定する。
したがってイオンで売っていなければ他のメーカーの商品を買うことはなく、他の店にいくだけのこと
である。
以前であれば、流通の問題等から近隣の店で購入してしまうということもあったが、トップブランドの
商品でなくても売れることもあったが、現在はそれとは異なる。ITが発展したことにより、ネットで商品
を購入することが可能となった。したがって消費者は「自分の欲しいメーカーの商品を自分の欲しい
時期に」手にすることが可能になったのである。
メーカーとしても「トップブランドでなければ生き残れない」という時代になってきているのである。

それを裏返せば、トップブランドの商品の販売中止は、販売側に命取りになるのである。